ROLAND
SH-101

当時の価格 59,800円
中古の相場 4〜6万円
発売年 1983
発音ボイス数 モノフォニック
MIDI / CV CV
レア度
ビギナー向き ★★★★★

カタログ 187KB

info(at)proun.net

廉価版モノフォニックであったにも関わらず、いまだに人気の高いSH-101。モジュレーショングリップとストラップを付ければショルダーキーボードにもなるという使い回しのきくやつで、肩から下げてライブで使っている人も結構いました。

機能は非常にシンプルで、操作がしやすく初めてシンセサイザーを買う人にも安心してオススメできますが、音を作り込む人には物足りなさも感じるかもしれません。具体的に言えばVCOが1つしかないこと。サブオシレーターが付いているので2VCOなみの音の太さ、というのはよく説明書にあるセールストークですが、実際にはサブオシレーターで2VCO並みにると思っていると実際にきいてみてがっかりするものです。さらにENV(EG)も1つだけで、VCF用にもうひとつ用意されていませんのでこのあたりの自由度は低いでしょう。リングモジュレーターもありません。このへんがウィークポイントです。

ただし出音そのものは独特で悪くはありません。音色はMC202に似ていますが、過激な音色は苦手としながらも、「使える音」が出ます。幻想的とか神秘的なサウンドはまったく出ませんのでテクノ向きともいえます。

MIDIはありませんが、CV/GATE入力があるのでコンバーターがあれば簡単にシーケンサーで演奏させることができます。アルペジエイターも内蔵で、ライブなどではいいかもしれませんがあまり実用性はないと思われます。一応外部クロックを入力することができます。

本体の厚みは8cmしかなく、なんと単2乾電池6本でも動く点はユニーク。軽いのでライブに持ち出す人にもおすすめです。