KORG
Mono
Poly

当時の価格 149,000円
中古の相場 5万円前後
発売年
発音ボイス数 1 or 疑似4音
レア度
ビギナー向き ★★★★
MIDI / CV CV / GATE

拡大写真 137KB

MIDI改造はKenton社のレトロフィット・キットで現在も可能なようです。

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これは私が初めて買ったシンセで、個人的な思い入れがたくさんある機種です。
Polysixと同時に発表され、なんと4VCOで分厚いサウンドが出せ、ちょっとした工夫でそれぞれのVCOをポリフォニックのようにばらばらに鳴らすこともできます(当然VCFとVCAは1個しか付いていないので、余韻を付けたりはできませんが、ポリフォニックが高かった当時、これは画期的な機能でした)。しかもこれにはオシレーターシンクが付いているので「キュイーン」というあの独特のサウンドが作れます。そこへクロスモジュレーションをかませると結構複雑な倍音が作れて、音づくりの幅はすごく広いです。LFOが2つ入ってるのも特徴で、4つのVCOのピッチをわざとずらすことで音に厚みを付けるデチューンつまみやパルスウィズモジュレーション、トリガー(シングル[普通]とマルチプル[鍵盤をレガートで弾いてもエンベロープがリトリガーされる]の切り替え)スイッチ、アルペジエイターなど、かなり充実した機能を持っています。MIDI改造もできますが、最初からCV入力(コルグでは珍しくV/Oct方式)が付いているのでコンバーターを使うのも手でしょう。ただピッチは電源を入れた当初はばらばらで、ドレミファにきこえないくらいですが、10分たてばまともなピッチになってきます。あったまると本体裏のネジが加熱されて触るとヤケドします。Tanzmuzikがこのシンセでとてつもなくいい音を出していますので彼のCDをぜひ買って聴いてみてください。 彼らは90年代、このシンセを使い倒してあらゆる可能性を見いだしました。