moog
IIIc

当時の価格 12,000,000円
中古の相場 300万円前後
発売年
発音ボイス数 -
MIDI / CV
レア度 ★★★★★
ビギナー向き

モジュール構成:

901 Voltage Controlled Oscillator
901A Oscillator Controller
901B Oscillators
902 Voltage-Vontrolled Amplifiers
903A Random Signal Generator
904A Voltage-Vontrolled Lowpass Filter
904B Voltage-Vontrolled Highpass Filter
904C Filter Coupler
905 Reverberation Unit
910 Power Supply
911 Envelope Generators
911A Dual Trigger Delay
912 Envelope Follower
914 Extended Range Fixed Filter Bank
950 Keyboard Controller
956 Ribbon Controller
984 Four Channnel Mixer
992 Control Voltages/Attenuator Panel
993 Trigger & Envelope Voltage Panel
Console Panel No.3
Console Panel No.2
Console Panel No.8

info(at)proun.net

別名「タンス」の異名をとるモジュラータイプのシンセサイザーです。松武秀樹さんが所有しているのと同じタイプのものです。一度裏をのぞいてみたことがありますが、裏蓋はなく、基板がまるだしで、周囲の木枠は本当の枠にすぎないものでした。1960年代後半に作られた物なので、メンテナンスなどは大変なようです。構成は右記の通り。

以前IIIcとして掲載している上の写真がSystem 55の間違いではないかという指摘をいただきました。IIIcは3段組ではないかということでしたが、実は写真は間違ってはいません。IIIcは写真のようにメインキャビネット(斜めになっているやつ)にアッパー・キャビネットがひとつ乗っているのが標準セットで、もう1段アッパーキャビネットをのせて3段にするのはオプション扱いだったようです。オプションのアッパーキャビネットにはめるモジュールに関しては任意のものが選択できるようになっていたようです。
 当初ローマ数字から始まるシリーズには「c」の文字がつくものと「p」の文字が付くものがあり、それぞれCabinet、Portableを表しています。例えばIIIcとIIIpは入っているモジュールの構成は全く同じですが、IIIcは木製のキャビネットに、IIIpはフタのできるポータブルなキャビネットに収まっているという違いだけです。
その後、55などのアラビア数字のシリーズが登場しますが、大きな違いはオシレーターが901から新開発の921に変更されたことです。その他のモジュールもモデル番号が変更されているのですが、パネルの見た目がほとんど同じなのと構成も近いためにIIIcと55はそっくりだったというわけです(モジュールの構成は両者とも既製品として決められていたようです)。