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黄ばんだ20年前のコンピュータが漂白できるらしい。
勝手なリンクで恐縮ですが黄色くなったプラスチックを白くするはわかりやすい記事。
大本の記事は英語だけど、情報は充実している。薬屋にハンコを持って行かないと買えない濃度の高い過酸化水素水がいるらしいけど、これはすごい。

 最近ライブでラップトップ・コンピュータを持ち込む人が増えた。コンピュータから出す音でライブをやるという手法は、ここ5年で大きく変わったし、実用的なソフトウエアもそろってきている。
 でも「コンピュータはよく止まる」という話を聞くし、実際にそういう問題に遭遇している人も少なくない。コンピュータは不安定なものという認識は僕も持っている。みんなどうにかならないのか、と思っているわけ。

 僕は偉そうに言えるほどの専門家ではないけど、ライブでラップトップを走らせるという経験はそれなりに積んできたし、トラブルにも見舞われたことがある。そんな中から編み出したノウハウを少しばかり皆さんにお裾分けしたいと思う。

●なぜコンピュータはライブで止まるのか?
 リハーサルまでは何ともなかったのに本番でなぜか止まる。そんな理不尽な現象がしばしば起こるのがラップトップだ。止まる原因にはいくつかあると思うが、その原因と対処法を列挙していく。

振動

 ラップトップ最大の敵は「振動」だ。小規模のライブハウスや1000人クラスのキャパシティのホールでさえ、ステージの床が丈夫にできているところは案外少ない。バスドラムやベースの音でブルブルと床が震えるということはしょっちゅうある。そんな床に折りたたみ式のキーボードスタンドを立て、さらにその上にラップトップを置いていては、ミクロの視点ではまるでテーブルの上でぴょんぴょん飛び跳ねるボールのような動きをしている。
 そもそもこのような振動のある状況でコンピュータは正常に動くようには設計されていない。ではコンピュータの何が振動に弱いのだろう? その最たるものはFireWire(IEEE1394)のプラグだ。USBコネクタにも同じようなリスクはあるが、とりわけFireWireのコネクタは振動に弱い。これは僕が何度もライブでラップトップを使って得た教訓だ。
firewire-6_pin.jpg
FireWire400の6pinプラグ(写真)はごらんのように信号の流れる接点が内側に入り込んでいる。この点はUSBと変わりないが、周囲の金属部分を見ると、片側だけ角が取れている形をしている。これが上下左右にプラグが振動しやすくなっている原因ではないかと僕は考えている。特にプラグを縦に差し込むようになっている場合はより動きやすい。
 コネクタは差し込みやすいように受け側がやや大きめの穴になっていて、しっかり差し込んだあとも手でケーブルを動かすとプラグがぐらぐらと動いているのがわかる。この不安定な接触部分に振動が加えられることでオーディオ・インターフェイスやハードディスクへとのコミュニケーションが一時的に途切れ、その後の処理が間に合わなくなってコンピュータが止まってしまうのだ。
 次に対処方法だが、まずコネクタとプラグには「相性」があることを知らなければならない。同じように見えるプラグやコネクタには製造されたメーカーによって若干のサイズの違いがあり(本来それはまずいわけだけど)、それがライブで使用する際に問題になることがある。
 いい結果が得られるのはオーディオ・インターフェイスやハードディスクを買ってくるときに付属してくるケーブルをそのまま使うこと。おまけのケーブルにはあまりいいものはないけど、メーカーの動作検証はこのケーブルを使って行われているはずだし、少なくとも外付け機器との相性は考えなくていいことが多い。
 あえて別のケーブルを使用したい場合は、あまり積極的におすすめできる方法ではないけれども、実際にラップトップを走らせながらケーブルを少し動かして、動作がストップするかどうか確かめて欲しい。場合によっては大きなノイズが出ることもあるので再生音には気をつけよう。
 またバスパワーを使っている場合はさらに振動には気をつけなければならない。そこでケーブル自体に振動対策を施してみよう。僕はプラグの金属部分の付け根から3mmくらいの幅で薄いテープを巻いて、コネクタとの「噛みの甘さ」を減らしている。テープを巻きすぎるとプラグが差し込めなくなるし、巻きが少なすぎると効果がなくなるので何度も試しながら適切な巻き加減を調べて欲しい。
 次にライブでセッティングするときに、接点部分をガムテで固定してしまうと万全だ。MacBookの場合、FireWireの接点は本体の横になるけど、このプラグ部分とMacBook本体をまたぐようにガムテで貼ってしまうといい。オーディオ・インターフェイス側もガムテでとめる。

 FireWireの説明は以上だけど、次にハードディスクの振動対策を考えよう。ハードディスクは連続的な振動が加えられた中ではまれにエラーが起きることがある。外付けのハードディスクがある場合は外付けに、そしてラップトップ本体内の内蔵ハードディスクもあるから、ラップトップ自体に振動対策をしなければならない。
 一番手っ取り早い方法は「スポンジ」に乗っけてしまうこと。防振ゴムはキックやベースのようなおおざっぱな振動には十分機能しないことがある。スタンドの脚にかませるものとしては防振ゴムは有効だと思うが、ラップトップや外付けハードディスク下にはより柔らかいスポンジやウレタン系のものを敷くのがベストだ。ラップトップの入れ物になっている低反発のケースをそのまま敷いてもいいと思う。実際に爆音が出ている現場でラップトップ本体に指で触れ、止まるほどの振動が伝わっていないかをチェックするといいと思う。
 またオーディオ・インターフェイスもスポンジにのっけておくと安心。とにかく全部に振動を与えないのがベストだ。
 スポンジは都会に住んでいる人なら東急ハンズなどでいいものが売っている。値段もそんなに高くない。3〜4cmの厚みがあれば十分だと思う。

ソフトウエアの問題

 ソフトウエア的な問題でコンピュータが止まる場合がある。この場合はリハーサルの段階でも止まるので振動が原因ではないとわかるかもしれない。止まる原因としてはソフトウエアやOSのキャッシュや初期設定の不良(あなたが特に壊れるような使い方をしていなくてもこれらは壊れる可能性がある)、ソフトウエアとOSのバージョンの非対応、ソフトウエアとプラグインのバージョンの非対応、MacOSの場合はアクセス権の問題などがある。止まり方に再現性がない場合も多い。


処理速度の問題

 そもそもデータの処理速度がPC処理能力のいっぱいいっぱいまで使っている場合は止まるリスクも増える。ディスクのアクセスが多いデータなどはバウンスするなどしてトラフィック量を減らすことも考えてみては?

熱対策

 ラップトップは意外と熱に強いけど、熱くなりがちなラップトップの下にはシリコンゴムでできた鍋敷きを愛用している。スポンジに直接乗せるとスポンジに保温性があるので、ちょっとはさんでおくだけ。気休め程度だけど。

以上、なんとなくまとめてみたけど、予告なしに内容は修正することもあるのでよろしくです。「俺のラップトップは止まったことなんか一度もないよ」っていう人はここに書いてあることは何の参考にもならないと思うのであしからず。
ilok.gif DAWをそれなりに本気出してやろうとすると、いつかどこかで誰もがお世話になるのがiLok(アイロック)キーだ。これはアメリカのPace(ペイス)という会社が開発した、PCのUSBポートに挿して使う、ソフトウエアのライセンスキーで、iLokでライセンスを管理しているソフトはこれがないと動作しない仕組みになっているというもの。

コピーガードの変遷

 これが登場する10年ほど前までは、特にいわゆる「プラグイン」といわれるソフトウエアに施されていたコピーガード(要するに違法にコピーして使えないように対処していた方法)はただのシリアル番号で、これは製品を買ったときに付いてくる特定のシリアル番号を入力しなければソフトがインストールできないというものだった。しかしこの弱点は、シリアル番号が他人に渡ると誰でもインストールできてしまうということ。インターネットが普及してくるとこの方法で違法コピーを防ぐことはできなくなってしまった。
 そこで次にでてきたのが、当時誰でも持っていたFD(フロッピーディスク)を使ったプロテクション方式だ。これはコピーできない特殊な処理をされたFDの中にインストーラーを入れ、インストールできる数もFDの中身を書き換えることで管理できるというもの。これが出てきたことで違法コピーは大きく減ったらしい。しかし問題を起こしやすいFDは正規に買ったユーザーにも問題を起こしやすく大変不評な上、いくらか時間が経つとこの特殊なFDをコピーできるように改造する輩がネット上に登場し始めた。
 次に考え出されたのが「チャレンジ・レスポンス方式」と呼ばれるコピーガードだ。これは製品にシリアル番号が付いているところまでは従来と同じだが、インストール時にそのシリアルを入力すると、読み取られたそのPC固有の情報とシリアル番号をもとに、そこから吐き出した意味不明の文字列チャレンジ・コードが画面に現れる。ユーザーはメーカーの登録サイトにインターネットでアクセスしてそのシリアル番号とチェレンジ・コードを入力すると、チャレンジコードから生成されたレスポンス・コードがサイトから返される。このレスポンスコードをインストーラーに入力しないとインストールが完了しない仕組みだ。
 このアルゴリズムは暗号化されていてそう簡単には突破できないためにずいぶんと普及したが、正規ユーザーにはネット環境が使えないとどうにもならないし、PCを買い換えたりするたびにレスポンスコードを請求しなければいけないという面倒くさいプロテクションだった。そしていつしかこのコピーガードもハッカーによって突破されることになった。

究極のコピーガード

 いろいろ考えてきたPace社ももはや煮詰まってきたその頃、これしかないということで考え出されれたのがこのハードウエア・キー、iLokだ。当初はinterLokと呼ばれていた気がするが、いつしかこう呼ばれるようになった。このキーは登場から10年は経たないものの、それに近い年数が経過した今でもクラッキングされていない。というか、そもそもできない構造なのだ。プログラムのことはよく分からないので素人の想像として聴いて欲しいが、どうやら例えこのiLokでガードされているソフトウエア自体に改造を施すことさえ容易にさせない仕組みがあるらしい。だからこそこのiLokは信頼され、普及してきた。
 iLokキー以外にもハードウエア・キーを作っているメーカーは何社かあるが、iLokは普及率で群を抜いているし、何よりキーを買って持っている人が多い。しかしメーカーにとってはライセンス料がかなり高いらしく、ソフトウエアの原価に大きく跳ね返ってくる。つまり安物のソフトにはiLokは使えないのだ。

iLokの仕組み

 iLokはとてもよくできている。ライセンスをキーの中にダウンロードする方法にもいくつかあり、買った製品に付いてきた小さなICチップをiLokキー本体に差し込んで登録させる方法もあったが、金がかかるせいか、最近の製品にこのチップを使っているものは全く見たことがない。
 最初から製品に登録済みのiLokが入っているものもある。iLok自体が買うと6000円くらいするものだから、このキーをあらかじめ製品に入れるとなるとそれなりに高級なソフトになる。通常はライセンスだけをインターネットからダウンロードする方法が一般的になっている。iLokはあらかじめ買って持ってろという方式だ。
 まずiLokを使うには専用のドライバソフトをインストールしなければならない。ソフトは無料だ。次にiLokのサイトへアクセスし、ユーザーアカウントを作る。iLokをPCに挿しておき、そのキー自体もサイトに登録させて管理させる。iLokキーの中にはいくつものソフトのライセンスキーをダウンロードさせることができ、すべてこのサイトでライセンスの出し入れが行われるのだ。プラグインを買ったときにメーカーへこのアカウント名を知らせればメーカーがそこへライセンスを転送してくれるというわけ。

iLokが壊れた日

 で、僕はというと、iLokキーをなんと5つも所有していた。5つともiLokのサイトに登録していて、iLokの中身は同じアカウントの中では自由にライセンスの移動ができるので、5つのうちの3つにライセンスを振り分けていた。残り2つは空の状態。
 困ったことにWaves社のライセンスだけは僕らに自由にさせてくれない特別な扱いになっている。ライセンスの移動ができないのだ。買ったときの登録方法も特殊で、iLokのサイトに行かずにWavesのオーソライザーを使ってiLokキーにライセンスをダウンロードさせられた。なんか非常に面倒くさい(現在のWavesの製品はユーザーに不便を与えるこの特殊なやり方を見直し、通常の方式になっている)。
 買うと50万円もするWavesのソフトはiLokに対しても不信感を当初持っていたのかもしれない。とにかく僕のWavesは一つ前のバージョンだったので一番最初に買って持っていたiLokに入れたまま、約6年間使い続けてきた。
 仕事柄iLokは持ち歩くことも多く、毎日のように抜き差ししては自前で作ったケースにしまって丁寧に扱ってきたが、さすがに6年経過したiLokはくたびれていて、接触部分も傷だらけになっていた。だからといってWavesのキーだけは動かすことができないのでどうすることもできず、その古いキーを使い続けることしかできなかったのだ。
 そして「その日」がついにやってきた。キーが壊れたのだ。挿しても認識せず、ProToolsを立ち上げてもプラグインの読み込みでつまずいてしまう。ヤバい。これから仕事だというのに。
 壊れたその日はミックスで一人仕事だったので、とにかく自宅に帰って考えることにした。iLokサイトに行ってiLokキーを認識するかどうか試したが、やはり認識せず。
 こんな時のためにPaceはゼロ・ダウンタイムというサービスを提供していた。これはキーが盗まれたり壊れたりしたとき、年間に30ドル払っておけば臨時の期間限定のキーを即発行してくれて、その間にキーの「修理」をしてくれるというもの。しかし僕はこれに入っていなかった。というのもWavesはv5までこのサービスの対象外だったからだ。例えキーが壊れてもWavesがすぐに使えなければ意味がないと思って申し込んでいなかったが、とにかく今はキーの中に入っている全てのライセンスがないと仕事ができないのだ。困った。まずは修理を依頼することにした。
 修理はゼロ・ダウンタイムに入っていない人でも、追加料金を払えば即臨時ライセンスを発行してくれる。背に腹は代えられない。これに申し込んだ。これに申し込んだ時点でWaves以外のソフトは全て使えるようになった。
 次はキーを修理に出すこと。Paceはカリフォルニアのサンホセにある。ここへ郵便局のEMSでキーを送った。
 そして次はWavesへ連絡だ。臨時のキーを発行してくれ〜!
 ネットで検索するとデジデザインのサイトにWavesの iLok破損に対する修理についてというのがあった。Wavesに送る英語のテンプレートもここにある。ここの情報は古いので前述のチャレンジ・レスポンス・コードの発行のことが書いてあるけど、これは無視していい。サポートリクエストのリンクも切れているし。でもテンプレは英語の苦手な人にはありがたい。
 ところがWavesのサポートセンターへの問い合わせはWUPというものに入っていなければできない。これは年間200ドル程度(僕のライセンスの場合)をWavesに払うとその間のバージョン・アップグレードは無料で、サポートも受けられるというもの。高い金を払ったWavesは買ってからも金がかかる。しかし僕は一番新しいバージョンに上げる必要がなかったのでここ2年以上WUPには入っていなかった。しかし今は入らなければどうしようもない。仕方なく200ドルをサイトで支払った。
 しかし返事はすぐに返ってくるはずもない。待っているまでの間、どうするかだ。そうだ、デモ版だ! 僕は新しいv6のデモ版のライセンスをiLokに請求した。これは自動的に行われるのでものの数分でライセンスが届いた(あとで気づいたがデモは2日で切れた)。
 とにかくこの時点で仕事ができるようになった。時間のロスだがまたスタジオに戻ってミックスを始めた。
 翌日Wavesから返事が来た。「臨時のライセンスはv5がいい? v6がいい?」だって。もうそんなのどっちでもいいから送ってくれ〜! そのメールの返事でまた1日ロスした。
 翌日。EMSはネット検索で荷物がどこまで届いているかチェックできる。僕のiLokはもうアメリカの空港まで届いていた。もう少しだ。頑張れ!
 Wavesからも連絡が届いた。「30日だけのライセンスを送ったよ」。やった。これで当分は大丈夫か。
 翌日。遂にPaceからメール。「壊れたキーの中身を確認したよ。ライセンスは再発行したからダウンロードしてくれ。それとWavesにも再発行の請求があると思うからよろしくってメールしといたよ。君からも連絡してくれ」。Pace、いい仕事してる。早速Wavesにもメール。
 その夜Wavesから返事。「ライセンスの再発行を送ったよ。ダウンロードしてね」。ところがiLokのサイトに行っても届いていない。「おい、届いてないじゃないか」メールで文句を言った。
  翌日。Wavesからまたメール。「はい送ったよ」。おい、謝れ(笑)。やっぱり送ってなかったらしく、ようやくiLokに届いた。やれやれれ、これでもとの状態に戻った。

以上がiLokが壊れたときに起こったやりとりの全て。かかった金額は以下の通り。

Pace特急料金 100ドル
ゼロ・ダウンタイム 30ドル
ライセンス修理費 39.95ドル
EMS送料 1200円
Waves WUP加入料 200ドル

とにかくiLokが壊れると英語で何度もメールを送ったり、金を払ったり、大変だよってお話でした。

 iTunesのエンコードの設定、とりわけAACを選ぶべきかmp3を選ぶべきかについて書かれているサイトを検索すると結構あるんですね。みなさんいろいろ実験をされているようです。
 あるサイトでは実際にソフトウエアで計測した周波数のグラフをもとにどちらがいいかみたいな事をやっておられて、科学的な結論を出しています。
 ただ、それ自体を批判する訳ではないのですが、所詮音楽というものは人間の耳の感覚に心地いいか悪いかであって、周波数特性がいいか悪いかではないという事は、長年サウンドエンジニアをやってきて思うところです。どう考えてもスペックの低い機材の方が音がよく聞こえる事もありますし、やっぱり高い機材は違うなと思う事もあります。結局耳で判断するしかない訳です。
 そういいつつも長年僕はストリーミング・オーディオの世界に深く足を踏み入れないまま今まで来てしまい、どのエンコードが優れているかという話は人の噂や先ほど話をしたサイトなどの情報をほぼ鵜呑みにしていて、いうなれば適当にやってきたわけです。そこで今回実際に自分で試聴テストをやってみましたのでみなさんに報告したいと思います。意外な結果が出ましたよ!

 まず実験方法として、 MacBook Core2Duo 2.4GHzでiTunes 8.0.2を使い、CDから同じ曲をAAC / mp3でそれぞれ128kbps、192kbps(計4種)の設定で取り込んで、そのファイルをiTunesで再生して聴き比べました。音はMacからそこそこいいオーディオ装置へラインで出してモニターしました。
試聴に使った曲はDepeche Modeのアルバム"Playing The Angel"に収録されている"A Pain That I'm Used"で、これはメローなAメロとガツンと来るサビからできていてダイナミックレンジの感じを見るのにももってこいでした。じゃいよいよレポート。

AAC / mp3 128kbpsでの試聴比較
 これはかなり明らかな差が出ました。結論から言うとほとんどの人がmp3の勝ちというでしょうね。AACではハイはmp3よりも出ている成分があり、ハイハットなどがちゃんと聞こえますが、同時に低音も引っ込み、ボーカルも小さく聞こえるため、ハイ上がりながらもやや地味に聞こえました。またAACは広がりを重視した感じでmp3は真ん中にちょっと定位が寄った印象があるのですが、どちらにしてもこの品質では位相がかなり乱れた感じに聞こえますので広がっているAACのほうが逆にへんな部分が強調されて心地よくないのです。
 ハードウエア的なスペックで見るとこのビットレートではmp3のほうが高域がのびているという報告がありますが、聴いた印象ではAACのほうがハイが若干強調されて聞こえます。ただハイミッドが引っ込んでいるのでフラットな印象がAACにはなく、素直さに欠けます。あとAACは静かな音になるとずいぶんおとなしい音になってしまいました。つまりAACは全体的に地味です。

AAC / mp3 192kbpsでの試聴比較
 128kbpsに比べると2つの差は随分小さくなりました。そこそこ耳に自信のある人でないと聞き分けられないかもしれません。しかしシビアなレベルでそれを言うなら、はっきりとした差が出ました。
 AACは128kbpsの時にあったような低音の引っ込み感がなくなりますね。不思議な事に。全体的にフラットな印象です。ただ全体的にはmp3に比べると地味。mp3はサビのガツンとくる感じがちゃんと出るのですが、AACはのっぺりとした地味な印象が拭えません。おとなしいAメロはより暗い印象が出るものの悪くはありません、しかしサビにきても上がりきらずに終わる印象があります。表現が地味なんですね。mp3もAACも定位感もそこそこ再現されているのですが、やっぱり特有のざらつきは若干あります。
 クラシックのようなソースで試せばAAC 192kbpsはありかもしれませんが、オリジナルのCDの音質の印象を崩さないのはmp3のほうでした。

結論。iTunesでは128でも192でもAACよりmp3のほうが好印象ということになりました。192ならAACもありですが、明るいソースでは落ちた感じになると思います。
それと128と192の差ですが、思ったほど違いはないんですね。もっと差が出ると思ってましたが、音質にさほどこだわりがないなら128もありかなと思いました。だらだらと長文を書きつつも、これって聴き比べないと気にならないくらいの違いしかないな、と感じているのも事実です。ただ僕は、まるでスーパーの新鮮なマグロの刺身に防腐剤の匂いが付いてしまったような感覚をmp3に感じてしまうのです。どんなにオリジナルに近いと言われても、ほんんの少しだけ付いてしまった「デジタル臭さ」がどこまでもぬぐい去れず、結局それが気になって落ち着いてお刺身が食べられないのです。それは流し聴きなら僕でもまったく問題ないレベルですが、そこは音楽を聴くスタイルによって判断が分かれてくるかなと思います。とりあえず僕と同じような人はなるべくもっとハイビットレートでエンコードしておくべきだと思います。

以上の結果は僕の耳で確かめた印象ですので、実験の状況次第では少し違う結果が出る事もあり得ます。ただ当面はmp3でやってみようという方向性が自分自身で確かめる事ができたので僕的には意味のある実験になりました。みなさんにも参考になれば幸いです。

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